立派な父になりたくて~30代の試行錯誤

立派な父とは何かを自問自答する30過ぎの器用貧乏なサラリーマンのブログです。イクメン力・体力・知力・財力を高め立派な父を目指します!

800万近く奨学金を借りて思うこと。私は奨学金には救われたけど、子どもには絶対借りさせない。

仕事を終えてニュースサイトを見ていると、こんなニュースを見つけました。

news.goo.ne.jp

私は高校から大学院まで、無利子のものも含めて800万円近く日本学生支援機構などの貸与型の奨学金を受給しました。現在も毎月4万円近くの返済をしています。このペースで返済を続けると、完済するのにあと13年ほどかかる予定です。

奨学金のニュースは結構自分事として今までのよくみていました。実体験として私が感じる奨学金の良し悪しを書き綴ろうと思います。

 

奨学金のおかげで今がある

最初に書いておきますが、私は日本学生支援機構から奨学金を借りて良かったと思っています。この後にも書きますが、実際生活は圧迫されますし、こんなに利子がつくとは思っていませんでしたし、完済まで気が遠くなりますし、嫌なことだらけですけど、本当に良かったと思っています。

というのも、我が家は母子家庭で、奨学金という制度がなかったら確実に大学に行けていなかったからです。当時、家庭が貧しいことは十分理解していたので、大学で勉強したいことや憧れはありましたが、「高校卒業したら就職やなぁ」と、高2ぐらいには進学を諦めていました。ところがある日、母親から「あんた、もしかして大学行きたいん?奨学金っちゅうのがあるから、それ借りれたら行けるかもしらんで?」と熟考した末のような、思いつきのような、投げかけがありました。これを聞いた瞬間に「奨学金借りたら大学行ってもいい」と解釈したことを今でもよく覚えています。それにしても、家庭で大学の話なんて一切出さなかったし、成績優秀どころか家で勉強している様子も見せたことがないのに、なんで私が大学に行きたいと思っていると母親が分かったのが不思議でした。学校の担任も私が大学に行きたいとは知らなかったですし。何年か前に母親と当時の話なり「なんであの時、俺が大学行きたいっわかったん?」と問いかけてみると、「そんなん見てたらわかるやん。」の一言で片づけられました。「なんやそれ!!」と思いましたが、自分が親になってみて子どものことを「見てたらわかる」って言える親ってすごいなぁと今では感服しています。

話が横道にそれてしまいました。私は奨学金という選択肢があったからこそ、大学進学をあきらめずに済みました。もしかしたら別の方法もあったのかもしれませんが、思い返してみても、今みたいにスマホSNSどころか、ネット環境もなった当時の我が家で、日本学生支援機構奨学金を借りる以外に進学の道はなかったと思います。高校でも日本学生支援機構奨学金の説明しかしてなかったように記憶しています。

かくして、高校3年生から猛勉強に励んだ私は、有利子の貸与型奨学金である第二種奨学金を毎月10万円借りながら、バイトをするという条件で、無事に希望校である関西の私立大学の国際系学部に入学できました。ここで少し詳しいお話をすると、有利子の第二種を借りた理由は単純に無利子の奨学金が借りれなかったからです。高2の秋ごろまで大学を進学を考えていなかった私は、学校の成績が芳しくなく、無利子の奨学金の需給条件である成績基準を満たせなかったのです。あと、お金がないのに私立大に行ったのは、高2までの数学が全くできなかったからと、当時国際系(外国語系ではない)の学部が数えるほどしかなかったからです。

大学入学後はさすがに勉強したいことがあって入学したこともあって、毎日本当に充実していました。海外に出ることも含めて色々経験ができましたし、その経験があったから今の仕事にも就けたと思っています。奥さんとも大学の時に出会えましたし。

 

◆正直返済はしんどい

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大学に行けたのは、日本学生支援機構のおかげではありますが、正直毎月4万円近くを20年にわたって返済し続けるのはきついです。大学院を卒業して、奨学金の返済総額を見た時に愕然としました。800万円近くの借りてるとは思っていなかったのです。幸い、そこそこのお給料もあり、無駄遣いをすることもあまりないので、返済が滞ることはありませんが、社会で奨学金の延滞やそれが原因の自己破産、はては自殺まで起きてしまっているのは、身に詰まる思いです。

特にこのニュースは境遇はほぼ完全に私と同じで、本当に言葉が出ないです。(全文は有料でないと読めないですが、さわりだけでも知っていただきたいです)

www.asahi.com

私は幸運にも大学進学後の専攻が自分の好きなことと合致していて、2回生から大学側から給付の奨学金をもらうことができましたし、卒業後なんとか返済に困らないぐらいお給料がもらえる会社に就職できました。でも、正直ラッキーの要素が強すぎて、奨学金を絶対返済できる社会人になれる保証なんてどこにもなかったと思います。

 

◆高校生に(親も)理解が難しいf:id:rippapa:20190119160530j:plain


奨学金は今の制度でもそうなんですが、非常に理解するのが難しいです。そして、当時も今も、日本学生支援機構の学生向けの説明って「奨学金を借りたらあなたの未来の可能性が広がるんだよ!奨学金で希望の進路をかなえよう!でも、社会人になったら少しずつきちんと返してね!みんな返しているし、万一の時は猶予制度もあるから大丈夫!」ぐらいのニュアンスなんですよ。でも、実際問題として、私みたいに毎月4万円近くの返済額になったり、リンクを貼ったニュースのように、ぎりぎり収入基準を上回っているケースは厳しいです。しかも、10代で奨学金を借りて大学卒業後社会に出た自分に、奨学金の返済能力があるかないかなんて、誰にも分らないです。

あと、今は利率が低いようですが、利子が複利でつくことも覚えておかないといけないところです。「奨学金」や「支援機構」という名前から、何かすごく親切で安心できるところが、それこそ支援してくれるというイメージを持ってしまいますが、実態は国が管理している超低金利の学生ローンです。給付型でない奨学金奨学金と言っていいのかという議論もあるように、名前からして誤解を与えていると思います。

 

◆我が子の教育費は何とかしたい

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奨学金の返済をしながらそんなことを考えています。なので、奥さんが第一子を身籠った時に、割と早い段階で将来の子どもの教育費について詳しく相談しました。奥さんは奨学金を借りておらず、「そんなに急いで考えなくてもいいんじゃない?」という感じでしたし、私がきちんと返済しているのもあってか大学に関しては「貯金はするものの、奨学金にも頼ればいい」というスタンスでした。もちろん借りる奨学金の額や種類にもよるのですが、私は絶対に子どもに奨学金を借りさせることはしたくないと主張しました。やっと給付型の奨学金ができましたが、まだまだ貸与中心の学生ローンが実態だと思っています。大学進学という選択肢をどの子たちにも持ってもらうために、奨学金という制度は今後も絶対必要です。ですが、借りた実体験としてやっぱり借りたものを返すために諦めることも多く出てきます。例えばうちはよほど田舎に転勤にならない限り、絶対に車を持ちません。というか、実際問題持てません。

将来、子どもが大学進学を理由に経済的な重荷を背負って社会人にはなってほしくないと思っています。だからこそ、今からしっかり計画立てて子どもの学費は貯めていっています。

 

◆まとめ

長々と書いてしまいました。奨学金批判みたいな内容になっていますが、冒頭書いたように、私は奨学金のおかげで人生が豊かになりました。そういう意味で感謝していますし、この制度自体は絶対に社会に必要な制度です。

ですが、一方で奨学金を返済する大変さも味わっています。我が子にはこの大変さは味わってほしくない。だから、まだ子どもが小さい今からコツコツ学費を貯めておこうと頑張っております。

もし、最初から奨学金をあてにされている方がいらっしゃったら、可能な限り貯金をしてあげるのが良いんじゃないかと思います。もちろん、「可能な限りです。」

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!